彩のイメージ
  詩を書いたり曲を書いたりしてます。
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私の恋したバイバイ
休み時間も 放課後も
話したことない あの人
ミカに聞いたら 1コ上の先輩だった
いつも帰る時間が一緒
自転車置き場で バイバイって 手を振ってくれる
2回目からは私も手を振るようになった
親しくもないのに バイバイって
私はそれが何だか嬉しくて
いつも同じ時間に帰るようにしてた
今日もいるかな 明日もいるかなーって

恋?
恋かな やっぱり

でも 話すこともない
バイバイの時 ちょっと距離遠いし
自転車置き場で二人きりなわけでもないし

先輩とは結局
何もなかった
先輩が私のことをどう思ってたのかもわかんない
私ももっと近づきたいって あんまり思わなかった
そのまま そのままの関係だった

自転車置き場で初めて手を振ってくれた時 誰だかわかんなかったけど
ミカに聞いて思い出した
和太鼓部の人だ
あの 細い腕で あの しなやかな動きで
私の心を揺さぶった 力強い音
彼が叩くのをやめてもスポットライトを消さなかった私
見とれて段取りを忘れた
「キミか、照明は」
「はい、すみませんでした」
「いや、いいよ、別に」
舞台裏でにこりと微笑んだその人
水を浴びたような汗
顎から 濡れて束になった髪の毛の先から ぽたり ぽたり 汗を落として
でも静かに呼吸をしながら 優しい声で私に話しかけた
驚いたのは桴を握っていた手が血まみれだったことだ
まるで ぎゅーっと握りしめる手から 桴が離れたがらないような
見えない糸でぐるぐる巻きに固めたようなその形が 何だか素敵だった
彼はその腕の一振り一振りに 心と体をすべて乗せて叩いていた
だから 届いたんだ
細い腕なのに すごいなー

その細い腕は 夕方
騒がしい 放課後
誰かが誰かを呼ぶ声と たくさんの想いが交差する中
私に向かってひらひらと揺れる
私の恋したバイバイ
茜色の空を見ると 思い出す
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